【相場師朗】 7step株式投資メソッド

2007年05月31日

生き残りのディーリング 適応するための100のアプローチ

生き残りのディーリング 適応するための100のアプローチ
相場とは何かを追求した哲学書
トレーダー/投資家には、そのレベルや立場に応じ、乗り越えねばならない「壁」がある。例えば「仕掛けと仕切りに恐怖を感じる」という壁、「どれくらいポジションを維持したらよいか分からない」という壁、「自分の技法が通用しない期間が長く続いている」という壁・・・・・・。

実にさまざまだ。


本書『実践生き残りのディーリング』は、そうした壁に挑もうとする人々に格好のアプローチを提示しようとする哲学書である。


「相場とはどのような性質のものか?」「どのような種類の人々が参加しているのか?」「どうして価格が動くのか?」「どのような対応できるのか?」など、相場の謎を解くための概念が100項目にわたって著されており、自分がどう相場に向き合うべきか啓蒙してくれるのだ。


事実、1990年の『オリジナル版』発刊以来、本書は多くのプロのディーラーに座右の書として愛読され続けている。


これは本書で展開される「矢口理論」が
相場の本質を鋭く突いているからにほかならない。


今回の『実践 生き残りのディーリング』は「株式についても具体的に言及してほしい」という多くの個人投資家たちの声が取り入れられた「最新版」。

プロだけでなく、これから投資を始めようという投資家にとっても、自分自身の投資スタンスを見つめるよい機会となるだろう。








実践 生き残りのディーリング

変わりゆく市場に適応するための100のアプローチ


はじめに
投資教育がさかんになってきました。

社会人や主婦向けのセミナーや勉強会だけでなく、小中学生を対象としたものも出始めています。

私たちの日々の生活に密着している金融や資本市場の役割を、すべての人が正しく理解することは大切なことです。


私も、本書がみなさんの金融商品や資本市場に対する理解の一助となり、みなさんが自分自身で相場に親しむようになってくれることを願っています。

私は、個人が相場にたずさわることの究極の目的は、自分の可能性を広げることだと思っています。

知識が増え、経験が増え、資金力が増えることは、可能性の拡大につながります。これが、儲けることだけが目的となると、ルールをないがしろにしたり、ルールの範囲ならば何をしてもいいという考え方におちいります。


そうなると、資金力は増えても、信用されない人となり、かえって自分の可能性をせばめてしまうのです。

お金は人を幸せにもしますが、不幸せにもします。

たとえば5万円のディナーを食べるとき、月収が20万円の人と、日収が20万円の人の、どちらがより大きな幸福感を味わえるでしょうか?


5万円のディナーは、1回の食事としては最高級のものに属します。それでも日収の4分の1でしかなく、日常のありきたりの幸福感しか味わえないとすれば、お金はその人の幸せを多少なりとも奪ってしまっています。


もちろん、もっと高価なディナーを味わうことは可能ですが、いきつくところは、限りなくゲテモノに近くなっていきます。食事だけではありません。だれかさんのように高級外車を色違えで何台揃えても、また、だれかさんのようにとっかえひっかえ芸能人とデートしても、お金があるために、もっと選択肢が広がったような気がして、「かけがえのない」幸福感からは遠ざかるのです。

お金で幸せになりたいのなら、幸せになる方法で、お金を増やさねばなりません。好きな仕事がお金に結びつくことが一番です。相場でお金を儲けるにも、幸福感の味わえるやり方を見つける必要があります。一発勝負ではなく、長く続けられるやり方をみつけることは、すぐに大金に結びつくことがなくても、自信や満足感につながります。幸せになれる方法なのです。

相場に真正面から向き合い、日々研鑚していると、知識が増え、経験が増え、それなりに資金力が増えていきます。運がよければ、大儲けもできます。また、相場はある意味戦いの場ですから、真正面から向き合っていると、先輩、同輩、後輩、あるいは取引先のなかに、戦友とも呼べる、頼りになる仲間ができてきます。これらすべてが、自分の可能性を大きく広げるのです。


本書はもともと、プロのディーラー向けに書いたものです。

したがって、項目によっては、一般の人にはピンとこない部分があると思います。

その部分は読み飛ばしてください。残りの部分だけでも十分に価値があります。そして、いつの日かベテランになって、プロの考え方や動向に興味がでてきたときに、もう一度読み返してください。新たな発見があることと思います。

1990年出版の本書の「オリジナル」はプロの債券ディーラーであったときに、2001年の「決定版」は為替や債券のプロのディーラーを引退してから、書いています。


したがって、取り扱う市場の中心は為替や債券市場です。

その後、株式での資産運用やトレーディングを行い、株に関するいくつかの書物も書きました。この「実践・生き残りのディーリング」は、オリジナルや決定版の主旨を保ち、できるだけ元の文章を残していますが、株式をより多く反映するようにしています。また決定版作成時に、紙面の関係上削られた部分で、重要だと思われるところや愛着のあったところを復活させています。もちろん、新に書き加えたところもたくさんあります。


オリジナルが多くのディーリングルームに置かれ、若手ディーラーの座右の書として、必要に応じて読み返されていたことから、本書も、決定版同様、100項目の見出しをつけ、折に触れて読み返すのに便利なようにいたしました。


また、一般の人が専門用語をその場で解決できるように、脚注を充実させました。専門用語を一般の言葉にあえて書き換えることをしなかったのは、いつか覚えねばならないことだからです。


だれしもいい時ばかりではありません。相場も取ったり取られたりの繰り返しです。うまく行かないときは、しっかりリスクを管理してしのぐのです。いい時は必ずきます。そのときの為に、知識と経験を積み上げ、資産を保っておきましょう。



著者紹介
矢口 新(やぐちあらた)

豪州メルボルン大学卒。日米欧の大手金融機関の為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして東京、ロンドン、ニューヨークの三大市場に勤める。2002年5月、株式会社ディーラーズ・ウェブ創業。証券投資顧問業、関東財務局長第1647号。著書『生き残りのディーリング』、『なぜ株価は値上がるのか?』、『矢口新の相場力アップドリル(為替編)/(株式編)』(以上パンローリング)、『株を極める! リスク管理・資金運用』(日本実業出版社)など多数。
生き残りのディーリング 変わりゆく市場に適応するための100のアプローチ



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